仕事で疲れた時や学校で友達とけんかをした時は、誰かに話を聞いてもらいたいですよね。
そんな時、あなたの心に寄り添ってくれるのが「夜廻り猫」こと遠藤平蔵です。
遠藤平蔵は、毎日夜の街をパトロールします。
涙の匂いを嗅ぎつけると、その人のそばに寄って行って話を聞くのです。
アドバイスをしたり、何も言わずにそばにいたり、一緒にご飯を食べたり…
猫がそばにいてくれるだけで癒されますよね。
そこで今回は、『夜廻り猫』を紹介します。
『夜廻り猫』の魅力
半纏姿と頭に乗せた猫缶がトレードマークの遠藤平蔵。
「泣く子はいねが~」と言いながら、夜の街をパトロールします。
そんな『夜廻り猫』の魅力はこの3つ。
- 話を聞いてもらった人は元気になる
- 人だけではなく猫の話も聞く
- 子猫の重郎がかわいい
詳しく見ていくよ~
話を聞いてもらった人は元気になる
遠藤平蔵に話を聞いてもらった人は元気になります。
悩んでいた人も迷いがなくなり、前向きに進もうとするのです。
喜んでいる人がいれば一緒に喜び、落ち込んでいる人がいれば励まし、頑張っている人がいれば応援する、それが遠藤平蔵なのです。
また、遠藤平蔵は「にっこり」と口で言うようにしています。
理由は、いかつい顔をしているため表情だけでは笑っているように見えないから。
愛嬌があって良いですね。
人だけではなく猫の話も聞く
遠藤平蔵は人だけではなく、寂しそうにしている猫にも手を差し伸べます。
誰かと話したくてひとりで集会を開いている猫。
その猫の悩みを聞いて励ますのです。
それからは、ときどき陰からそっと集会を見守ったり、泣いていたら話を聞いてあげるようになりました。
また、遠藤平蔵のことを気にかけてくれる永沢家という家族がいます。
その家族の元に、病気でうずくまっているラミーという猫を預けました。
しかしラミーは遠慮がちで、自分から永沢家の輪の中に入っていけません。
そんなラミーを陰から見守り、時には優しく背中を押してあげるのです。
遠藤平蔵は面倒見の良い猫なんですね。
子猫の重郎がかわいい
遠藤平蔵が夜廻りををするときに、片目の子猫も一緒に夜廻りをします。
それが重郎です。
姑獲鳥に突かれていたところを遠藤平蔵が助けてくれました。
右目は取られてしまいましたが、命に別状はなし。
遠藤平蔵と周りの猫たちに助けられ、重郎は元気になっていきます。
なかなかご飯にありつけないときもありますが、それでもめげない重郎。
体は小さいですが、力強くすくすくと育っていきます。
その姿が健気でかわいいです♪
遠藤平蔵さんに話を聞いてもらいたいです
『夜廻り猫』に登場する猫の紹介
遠藤平蔵の周りには、たくさんの猫仲間がいます。
お互いに助け合いながら、一日一日を生きているのです。
どんなお仲間がいるのか気になりますね
片目の猫「ニイ」
元々名前のない野良猫ですが、重郎に「ニイ」と呼ばれるようになりました。
重郎のため、食べ物を探して持って来てくれます。
重郎のことを気にかけていて、時に厳しく、時には優しく接する頼もしい猫です。
普段はクールな感じのニイですが、重郎のことになると熱くなることも。
スカーフを巻いている猫「ワカル」
さっちゃんと呼ばれる女性の飼い猫です。
「わかります~」、「そおですよね~」が口癖。
夜廻り猫見習いとして遠藤平蔵のお手伝いをしています。
相手の悩みを聞きながら、ご飯を炊いて料理を作り、缶ビールで乾杯。
おいしい料理を食べれば、幸せな気持ちになりますよね。
首に巻いているスカーフは、流した涙を拭くためのものだそう。
トラ猫「宙さん」
宙さんは遠藤平蔵の友達。
先生と呼ばれる高齢男性の飼い猫です。
お家の庭は広く、いろいろな動物が遊びに来ます。
ときにはたくさんの野良猫を招いて宴会をすることも。
夜廻りしている遠藤平蔵と重郎にお湯やお魚を分けてあげたりもします。
陰ながら2人を見守っているのですね。
遠藤平蔵さんはみんなから信頼されているんだね
『夜廻り猫』の基本情報
『夜廻り猫』の基本情報はこちらです
- タイトル 夜廻り猫
- 著 者 深谷かほる
- 出版社 講談社
- 出版年 2017年3月23日(1巻)
- ジャンル コミック
1~10巻既刊(2024年1月現在)
まとめ
今回は『夜廻り猫』を紹介しました。
悲しい時や苦しい時、誰かに話を聞いてもらいたいときは誰にでもあります。
内容によっては、家族や友達にさえ話せないことも。
しかし、猫にだったら話せるのではないでしょうか。
このコミックを読んだ人は、自分のところにも遠藤平蔵と重郎が来てくれないかなと思うはず。
今、何か悩みを抱えている人は、ぜひ手に取って読んでみてください!